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『あずにゃんペロペロ』第一章~ペロリスト襲来~
- kisiritoworu: 『あずにゃんペロペロ』第一章~ペロリスト襲来~ [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15661666293260288]
- kisiritoworu: 【ペロリスト総動員法】我が国が定めた新たな法律。内閣解散時、首相自らが標的を選出し、一番に標的を仕留めた者を次期首相にする仕組み。ペロリスト総動員週間の間、ペロリストへの志願、参加は自由。また標的は、これを全力を以て阻止する権利が与えられ、勝ち残った場合、標的が次期首相となる。 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15663004502720512]
- kisiritoworu: ―そして今回もまた、標的に選ばれた不幸な少女がいた・・・。 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15663298213056512]
- kisiritoworu: ・・・「こちらデルタ3。αリーダー、守備はどうだ。」「こちらα1、作戦系統に不備はない。いつでも行ける」・・・・「チャーリー隊が独断先行を仕掛けたらしいが、どうなっている。」「標的をロストしなければ問題ない。」「総員、放課後まで待機。」「―了解。」 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15664236780847104]
- kisiritoworu: [キーンコーン]放課後。 梓(あぁ、今日は日直で遅れちゃった・・・今日はみっちり練習だって言われてたのに・・・。先輩たちは私が来るまで待っててくれるかな・・。)足早に音楽室へと向かう中野梓。彼女はまだ知らない。これから待ち受ける、狂気の幕開けを・・・・。 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15665596062498816]
- kisiritoworu: 音楽室への階段を登る梓。(はぁ・・・。あれ、音が聞こえない。やっぱりまだお茶してるのかな・・・、うん。きっとそうだ。とりあえず遅れましたって謝って、すぐに練習始めてもらわなきゃ!) [ガチャ] 梓「すみません先輩たち、日直で遅れ・・・・・・」その時、彼女の目に飛び込んできたのは [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15666595221217280]
- kisiritoworu: 倒れこむ先輩の姿だった。それもただ倒れているのではない。音楽室の空気はむせ返り、先輩たちの表情はどこか魂を抜かれたようだった。梓はすぐに駆け寄り「せ、先輩っ!?唯先輩!澪先輩!ど、どうしたんですか!?律先輩や・・ムギ先輩まで・・・!?」最初はまた何かの冗談だと思った。 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15667243706753024]
- kisiritoworu: しかし、意識が僅かに残る、唯の表情を見て、これは只事ではないと確信した。唯の瞳からは生気は感じられず、どこか遠い目をしている。そしてよく見れば、全員、服が脱げ、体中を粘液のようなものが覆っていた。その粘液が何なのか、梓にはよく分からなかった。 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15667953076801536]
- kisiritoworu: 唯は力のかぎり梓をつかみ寄せ「へへっ・・・ごめんね、あずにゃん・・・ちょっと私たち・・・やられちゃったみたい・・・」と吐く。梓は涙目になり「一体何があったんですか?こんな事・・・誰が・・・・こんな酷い・・・・!」 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15668603110031361]
- kisiritoworu: と嗚咽を漏らす。梓の涙が伝う頬を唯が優しく撫でる。「大丈夫だよ・・あずにゃん。私たちは、死んじゃうわけじゃないから・・・・ちょっと疲れただけだから・・・。」そんな梓を気にかける言葉が、その優しさが梓には辛かった。そして唯は言う「あずにゃん・・・後ろ・・・・逃げて・・・。」 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15669215792996353]
- kisiritoworu: 唯は力尽きると同時に、背後で床の軋む音がした。梓は振り返る。そこにはガスマスクを付けた大柄の男が数人、そして武器のようなものを持っていた。梓は顔面蒼白し、この事態に思考回路が追いつかない。男達は梓が怯えているのを楽しむかのように見下ろす。梓は勇気をふり搾り尋ねる。 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15670508104192000]
- kisiritoworu: 「あなた達ですか・・・・・こんなことをしたのは・・・・?」その問いに、男達のリーダーとおぼしき男が答える「俺達以外にいると思うか?」 そのあっさりとした返事に、梓は恐怖と同時に怒りが沸き起こる。「こんな事をして・・・許されると思っているんですか!?」しかし男は尚も冷静に答える。 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15671333220253696]
- kisiritoworu: 「あんた、中野梓ちゃんだね?ニュースは見てないのか?」 自分の名前を知っている事に梓は驚いたが、それ以上にナゼ今ニュースの話題を振るのかと疑問が浮かぶ。「今それと・・・どう関係あるんですか?!」男はガスマスク越しに笑みを浮かべ「あるんだな、それが。」 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15672472812654592]
- kisiritoworu: そう答えた。本当は梓にも心当たりが無いわけではなかった。そう、【ペロリスト総動員法】そんな悪法があっさりと国会本会議を通過したというニュース。しかしそれは数年前に聞いた話だ。実施されたなんて話は聞いたことがない。しかし、今の状況はそれ以外、説明がつかないと梓は思った。 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15673274889404416]
- kisiritoworu: 「ペロリスト総動員法、梓ちゃんも知ってるよね?ニュースじゃ話題にならないけど、秘密裏にずっと行われていたんだよ・・・。」男は冷静に話す。これでもう間違いない。自分は今、その史上最悪の悪法の標的にされているのだと言う事を。 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15673872418344960]
- kisiritoworu: 梓は確信し、質問する。「確か・・・・標的を仕留めた人が・・・次期首相になるんですよね?」男はまた嫌らしい笑みを浮かべ「そうさ、そんで標的は君で・・・今まさに王手ってわけだ。」 確かに逃げ道はない。自分が標的と知る間もなく、私は仕留められる。それがどういう意味かも分からずに・・・。 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15675170454773760]
- kisiritoworu: すると別の男が少し明るいトーンで語りかける「で、でもね梓ちゃん。今ココで君を仕留めることはできないんだ。なにしろ君はまだ知らなかったんだ。」それを聞いて、悔しいが少しだけ救われた気がした梓だが・・、まだ気になることはある。「あの・・・仕留めるって・・何をするんですか?」 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15675985194127360]
- kisiritoworu: するとリーダーの男が高笑いする。「ハハハッ!梓ちゃん、純粋過ぎるのも命取りだよ?今横たわってる先輩達を見れば分かるだろ?そういう事だよ。」梓も半ば分かってはいたが、それでも少しは希望を持ちたかった。少なくとも殺されるわけではないと。 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15676489370439680]
- kisiritoworu: ある程度説明が終わると、リーダーの男は電波無線を取り出し「α隊へ。こちらチャーリー1。独断先行で悪いが、標的にはまだ何もしていない。状況説明が終わった所だ。」と誰かと話はじめた。するとすぐ無線から声が聞こえ「こちらα1。了解した。それでは予定通り作戦遂行しよう。」 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15677499102990336]
- kisiritoworu: 無線での会話を終えると、そのチャーリー1(C1)という男は再びこちらを向き「そうだ。説明を補足しておこう、君には今からどんな手段を用いてでも抵抗する権利が与えられる。我々の攻撃に対し、君は最大限の努力をしてくれ。無論、私たちが勝つんだが。」と笑う。梓は自分が何をすべきか画策する。 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15678424483897345]
- kisiritoworu: そうして考えている間に、C1は腕時計を見て呟く。「一時間だ。」突然の言葉に梓は困惑する。「一時間って・・・何がですか?」その問いにC1が「今は午後4時32分。これから一時間。私たちは一切危害を加えない。好きに動いてくれ。」とだけ言う。つまり、かくれんぼのカウントと言う事だろう。 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15679302272024577]
- kisiritoworu: 横たわる先輩たちを尻目にここから逃げる事は出来ない。梓はそう思った。するとC1は少し優しい声で言う「済まないな。ウチの隊は野蛮な奴が多くてね。手が出てしまったのだろう。だが安心してくれ、君の先輩は国が責任をもって保護してくれる。君の家族や友人もだ。君はただ逃げればいい。」 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15680187467300864]
- kisiritoworu: そんな事を言われても簡単に置いてはいけない。梓が迷っているとC1は「59分だ。もう1分経ったぞ?そのまま犬死したいか?」とキツく言う。「あのなぁ・・先輩たちは知ってたんだぞ?お前が標的だってな。だから抵抗したんだ。必死で、お前のためにな。」梓はドキッとした。 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15680976294256640]
- kisiritoworu: 「隊員が説明しても聞かなくてな・・。それで野蛮な奴らがガマンできずに・・・って所だ。いいか?この1時間はお前の先輩が報われるための1時間だ。俺なら、一分たりと無駄にはしないがね・・。」 それを聞いて梓はC1を睨みつけた。 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15681670896164864]
- kisiritoworu: 「おぉ・・。いい表情になったじゃないか梓ちゃんよ。それでいい。俺たちを憎め。どこまでも憎んでいい。でなきゃこのゲームは面白くない。」そんなC1の、楽しんでいるような声に梓は立ち上がり「私は・・・私は・・・後輩です・・・。やがて・・・一人でも頑張らなきゃいけない日が来るんです。」 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15682335349411841]
- kisiritoworu: そう声を震わせて「いいですか?私は・・・・強いですよ・・・負けませんよ・・・。私は一人でも一人じゃないです・・・!私は軽音部・・・・みんなの想いを背負って・・・・戦うんです・・・・!」と宣言した。C1はタバコを取り出しガスマスクを外す。「いいねぇ・・イイ覚悟だ。」 [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15683304246222848]
- kisiritoworu: 「さぁ行きな・・・・あと57分。せいぜい足掻いてくれ。」ムスタングを背負う梓。先輩たちを横目にC1を睨みつける。そしてC隊の並ぶ廊下を振りきって叫ぶ「やってやるです・・・・!」先輩たちへの想いと確固たる決意を秘め、ギターを背負った少女は歩き出す。 [つづく] [http://twitter.com/kisiritoworu/status/15684170114142208]